家具の事
あたらしい祈りのかたち「ZUSHI KASHIKO」(厨子カシコ) 2007年グッドデザイン賞(Gマーク)を受賞してから、 爆発的ではありませんが、展示会やネットを通して 少しづつ関心を持って下さる方が増えてきました。 そしてこの秋、3件のZUSHI KASHIKOの注文が…
富士市に住む、素適なシニア女性、Yさんのこと。 数年前、吉蔵の松坂屋展示会にいらして、 「あら!この家具うちにあるわよ。」 ・・・ということで会話が弾み、 その折お買上いただいた家具を、Yさんのお宅にお届けに行きました。 「え〜?、この家具も、…
夏も近づく八十八夜。・・・ならぬ、 KAGUメッセも近づく八十八夜の今日(5/2)。 ということで、あと1か月後に迫った「シズオカKAGUメッセ2013」 の案内を家具組合から頂いてきました。 今回のテーマは、 つながる、ひろがる、静岡が生んだ ”わ”のある家具…
静岡の伝統的な地場産業「家具」。 「吉蔵」は静岡の家具メーカーを統括する「静岡県家具工業組合」に所属している。 その家具組合の全体会議が、10年振りくらいに行われた。 まずは「組合の現状について」事務局より報告。 →平成24年度の活動実績、組合員の…
「吉蔵」が製作したzushi stage & console cabinet 「MUEUM」が 2012年度グッドデザイン静岡の大賞を受賞しました。 この、稀にみる栄誉に、オーナーの私をはじめ社員一同、何か身が締まる思いです。 新しい「祈りの家具」を模索して10年。 やっとここまでた…
先日、取引先のお客様より、「グッドデザイン賞受賞」の朗報を聞きました。 「吉蔵」がお手伝いさせていただいている、インブルーム社「いのりのおうち」が、 2011年度のグッドデザイン賞、Gマークに認定されました。 近年、株式会社インブルームス社が企画…
9/19 ニューウェーブ静岡関連の「プレゼンテーション交流会」が行われました。 参加メーカー11社とエントリー予定のデザイナー数十人がここで、初対面。 メーカーは与えられたデスク上に製品、資料をならべ、 順番に壇上にてプレゼンテーションする機会が与…
以前ブログでもお話しした、お父様を祀るための仏壇を納めて参りました。 木工製作のプロ職人で、かつてはヨットの内装を担当していたK氏。 引退してから自宅の改造に取り掛かり、 アイデアにまかせてのユニークな部屋作りの途中で逝去されたとのことでした…
我が「吉蔵」は今年で創業90年になります。 創業者「吉蔵」の代は伝統的和家具(茶箪笥・座鏡・針箱etc.)を。 父の代はドレッサーやサイドボードなど量産家具もありましたが、 高度成長の終焉石油ショックを経て、「島桑指物」など付加価値のある家具作りへ…
先日、ユニーバーサルデザイン・工芸研究会の総会の折り、 旭川工芸センター青木繁尚氏による講演がありました。 青木氏は2005年「にっぽんらいふ展@横浜」での知り合い。 懐かしい、ずいぶん立派になってビックリしました。 「旭川家具とデザインコンペ」 …
正月が明けて、仕事始めに職人さん回りをしたときのこと。 Nさんの作業場の機械や物置の配置が変わっていた。 「あれ?」っと思って聞いたら、 「若い人が新年から正式に仕事をするようになったので、居場所を作った。」 一人の時と二人では動く動線が違う…
12月の初め、東京に出張の折、取引先の家具屋さんから、 「2k540に出展しませんか?」とのお話しを頂いた。 JR山手線の『御徒町』駅と『秋葉原』駅のほぼ中間。上をJRの列車が走る高架下に、 真っ白な壁と円柱がスタイリッシュな光景を作り出しているスポッ…
11月9日(水)午後、伊勢丹前ミライエにてセミナーを行いました。 セミナーと言っても大げさなものでなく、定員10名の気軽な雑談形式。 タイトルは「祈りのかたち・こころの在りか ~暮らしと厨子〜」 吉蔵の「掌(たなごころ)の厨子」を参考に、 私たちが厨…
今年の夏から秋、立て続けに2人の若者が我が社を訪れた。 2人とも、「木工技術、それも伝統的な指物技術を学びたい。」と言う。 私は、「吉蔵」の家具を製作している職人さんの所に案内しました。 オープンで真面目な職人さんは、決して自分の腕を自慢せず…
素晴らしい厨子が出来上がりました。 八角形をした屋根のある八面体厨子、夢殿型。 法隆寺の夢殿を模した、たいへん人気のある伝統的な厨子です。 八角厨子(夢殿型) サイズ・間口22×奥行22×高さ39cm 内寸・間口14×奥行14×高さ24cm 材質・国産欅(けやき)…
7月の台風の日に、我が社に取材に訪れたスーパースター。 それは、サッカー選手、中田英寿さんでした。 中田英寿さんのオフィシャルHP「nakata.net」 世界150カ国以上をまわり「生涯旅人」を宣言する中田英寿は 常に外部からの情報ではなく、実際に自分の目…
台風が静岡へ接近したあの日。 東京から○○さま一行が、わが工房へ取材にやってきた。 ○○さま。 日本では、多分95%は知っているであろうスーパースター。 世界にも多くのファンがいるスポーツ選手。 まさか、実際に我が社にいらして、家具の説明をさせていた…
静岡は、いま新暦の「盆」の季節。 仏壇のある我が家では、母がご先祖を迎える支度をせっせと行う。 まず、「盆棚」を作り、仏壇から位牌を持ち出し、 具足やお供え物と一緒に並べます。 以前は盆棚を仏壇の前に置いたのですが、 仏壇スペースの隣、神棚があ…
欧米や中国・朝鮮に比べ、家具文化に乏しいと言われてきた日本。 それは、近代の住まいが家具的要素を建築の中に取り込んで来たから。 それが、床座から椅子座になり、西洋生まれの家具に取り囲まれている現代生活。 しかし、今回の震災で、改めて家具の在り…
静岡家具にまつわる最近の傾向をお届けします。 「インターネットを通して静岡家具を販売」 5月中旬、わが家具組合の年次総会がありました。 その席で理事長より、今年特に期待される企画の発表がありました。 組合単位で、楽天にサイトを持ち、地元家具を一…
今日から6月。 各社それぞれ、KAGUメッセの準備も佳境に入っています。 メッセ今年のテーマは、 「しずおか美技縷々」ー美しい富士の国しずおかー 言葉どおり、静岡のクリエーターたちの技とセンスが、 縷々として(るるとして・細く長くず〜っと)今日まで続…
「家具道具室内史学会」は、家具・室内意匠と生活道具の歴史を 研究する事を目的とした学会で、2009年発足しました。 家具と建築が別々に独立している欧米や中国。 それに対して、我が国は押し入れ、床の間など、家具が建築に組み込まれている。 また、椅子…
3月11日の東北太平洋沖大地震のあと、 東北や関東方面で、転倒した家具の事が気になっていました。 一週間ぐらいして、「吉蔵」製作の厨子が転倒して傷になった話が二件ありました。 一件は、傷はないのですが、灰が被って汚れてしまっている。 もう一件は、…
昨日(23日)、「しずおか葵プレミアム」の認証式及び発表会がありました。 伝統技術を生かした工芸品6点、地元の茶や桜エビを使った食品6点、 静岡市が地域資源を活用した、優れた地場産品のブランド化が目標です。 前回ブログ「掌(たなごころ)の厨子/し…
静岡駅前、葵タワーにある新しい静岡市美術館。 その、エントランスホールで開催されている「もてなしの、デザイン展。」へ行ってきました。 「デザイン静岡」のメンバーを中心とした静岡で活躍のデザイナー14人。 直径180cmのステージに繰り広げられる、…
JR静岡駅駿府楽市で、若い二人のクラフトマンの家具の展示を見てきました。 OさんとUさん。 Oさんとはたびたびお会いすることがあるのですが、 Uさんとは面識がありませんでした。 ただ、店の人に聞くと、静岡の若手職人のなかでも技術もセンスも人柄も とて…
静岡市自慢の逸品を発掘し、全国、全世界にPRしていくプロモーション企画。 「しずおか葵プレミアム」に、吉蔵の「掌(たなごころ)の厨子」が認証されました。 この企画、昨年から始まり、地場産業の家具部門では、 「クラフト家具と暮らそう」の市川木工さ…
東京でIT関係に務めている娘から、こんなメールがありました。 会社の上司が面白いリンクサイトを教えてくれたので送ります。 これを参考に家具を売ってみては? うちは歴史だけはあるので。 もう数年ほど前になります。 海外展示会に出展のチャンスに恵まれ…
毎年正月明けは、家具組合の新年会から始まります。 昨年誕生した、葵タワーの「グランディエールブケ東海」にて開催されました。 特にことしは、「家具工業組合」創立40周年の年。 経済の荒波にもまれながらもしぶとく生きてきたなあ、との思いが強いです。…
ユニクロ、無印良品など、グローバルな工業製品と化したデザイン。 中央志向が強く、地域の個性が乏しいクラフト。 今、地域の伝統工芸は、どんな方向を目指していったらいいのか。 日経新聞11月13日夕刊 <現代の陶工 東京発 中村銀平さんに聞く> に、その…