美術工芸の事

印伝に魅せられて、アリアディフィレンツェへ

先日のイギリス旅行の折、 山梨の伝統工芸「印伝」の小銭入れを羽田の免税店で購入し、 イギリスの教授へのお土産にしたら、大変喜ばれました。 その「印傳屋さん」の山梨の本社へ、静岡県ユニバーサルデザインの 会員の皆さんと見学に出掛けました。 印傳屋…

大人気大混乱の「鳥獣戯画展」を見る。

11月上旬、京都へ商品の納品及び仏壇展示会見学の折、 京都国立博物館で開催中の「高山寺と鳥獣戯画展」を見てきました。 テレビでの放映もあったせいか大人気で超満員の盛況。 妻と私もホテルを朝8時前に出て、開館1時間前から列に並びました。 9時の開門を…

偶然と必然、そして幻の漆芸家「関野晃平氏」のこと。

九月は思わぬ出会いがあった。 9月4日、文楽公演「不破留寿之大夫」を見るため東京に行く予定。 ↓ だがまてよ、ここで夏休みを、と遠回りして松本経由東京のひとり旅。 ↓ 松本で各所を巡った後、みやげの買い物のため中町へ来て散策。 ↓ 「蔵しっく館」で信…

彫刻としての仏像

仏壇に変わる”厨子”はひと言で言えば、大切な物を収める箱。 仏教国家であった古代日本の尊大な物と言えば仏像。 人間の理想郷の姿を模した、如来、菩薩、明王など、 仏像の多くが”厨子”の中に収納されてきました。 吉蔵の製作する「厨子・仏壇」のなかに納…

孤高の彫刻家「仏師金丸悦朗遺作展」を見る。

仏師・金丸悦朗氏の遺作展が富士山静岡空港直下、牧之原市石雲院にて開催されてます。 地元の方々や、彫刻ファンでたいへん賑わっているようです。 金丸悦朗氏は昨年秋、惜しくも67歳で逝去されました。 氏は派手な振る舞いを好まず、真摯に仏像と向き合う孤…

全国でふたりだけ!さわらを剥ぐ職人

先週、新しいさわらヘギ板を捜して、長野県木曽路を訪れた。 東名高速、東海環状自動車道、中央自動車道を乗り継いで、中山道へ。 山と山の谷間を上下し、川のほとりをうねうね蛇行する旧国道中山道は、 山を切り開いて強引に道路を引いた高速道に比べ、ドラ…