御蔵島の島桑
「日本の森と木の職人」(西村栄明著 ダイヤモンド社)と言う本が面白い。
ミズナラ・欅・檜・杉・竹・など、日本の銘木と、
それらで家具や楽器などを巧みに作り出す職人や木工家の話です。
その中でも、「御蔵島の島桑と江戸指物師・木村正、琵琶職人・石田不識」
のページは興味深かった。
「桑」は用材として、茶道具や指物家具に使われますが、
中でも御蔵島産「島桑」は幻の銘木と最高の扱い。
高貴な色艶と幽玄な木目。時と共にべっこう色に変化してゆく様は
世界でもっとも美しい木材の一つでしょう。
その島桑を使って指物家具を作り出す職人さんを桑物師と言って、
木村さんは代表の一人です。
また、古典楽器、琵琶も島桑材が最適で、
石田さんは日本で数人しかいない琵琶職人です。
「島桑」は私のもっとも好きな素材で、
「島桑家具」は我が工房でも製作しています。
「島桑」のちょいと面白い話題があるのですが、
長くなるので叉、次回に。