島桑マニアのイギリス人

我が社のHPには簡単ですがEnglishバージョンがあります。

http://www.kichizo.co.jp/english/index.html

 昨秋のある日、イギリスから一通のエアメールが届きました。
開けてみると、このHPに載っている商品(壁面厨子)のコピーがあり、
その商品に興味があるので、資料を送ってほしいとの事。
さっそく画像のような説明書を送ったところ、
「島桑の壁面厨子を買いたい。」というエアメールが再びありました。

 
十万円以上の高額、実物を見ていない、はたして本気か?と思いましたが、
取りあえず送料込みの価格を伝え、振込を依頼しました。
まったく知らない人や会社、しかも外国のこと、
はたして先払いしてくれるのかと案じていたところ、
まもなく、銀行より振り込みの連絡がありました。
ホッと安心して、もちろん壁面厨子はていねいに桐箱に入れて
注文主(B氏)の所に送りました。

きっと、たいへん気に入ってくれたのでしょう。
その後、驚いたことに、B氏から、島桑はどこで採れるのか、
養蚕用の桑とどう違うのか、飾り棚の扉面の装飾は何か、
どういう職人が作っているのか、などなど、専門的な質問が矢継ぎ早にありました。

 
日本人でも、島桑材に興味がある人はめったにいないのに、
海の向こうのイギリス人が何で?
本当はいろいろ詮索したいのですが、
お客様なのでプライベートなことは聞けないため、いまだ不明です。

 
エアメールはその後も続き、島桑の屑箱、回転鏡の注文を頂き送りました。
座鏡台、飾り棚も希望とか。
島桑の板見本や網代のサンプル送付、島桑の本の紹介、指物家具の説明など、
B氏からの要望が続き、お答えしています。
Bさま、今では我が社の大切なお客様です。