藤森照信建築巡り 1 (秋野不矩美術館)
建築家藤森照信氏との出会いはNHKETV特集「スロー建築のススメ〜藤森照信流家のつくり方~」
という番組を見たことからでした。
なんともユーモラスな番組で、ユニークな建築家がいるなあと、がぜん興味が沸きました。
番組のなかで、天竜にある「秋野不矩美術館」が紹介されていたので、さっそく、家族で行ってみました。
評判は聞いていたけれど、視界に入ったとたんビックリ。
どこにも見たことがない、でも、どこかで見たような気がする、
(しいていえば、西洋の童話の中にありそうな)奇妙な建物でした。
焼け焦げた木立の柱が並ぶ玄関で靴を脱ぎ、真っ白な壁の中を突き進むと、突然広いホールに出る。
そのホールの壁面に、まるで浮いているように、秋野不矩の日本画が並んでいる。
床に寝ころんで、いつまでもインドや中近東の画を眺めていたくなる。
外に出れば、板の屋根と塀、しっくいの壁が童心を呼び起こして、心が躍るようになる。
こうして、藤森建築の追っかけが2005年8月に行った秋野不矩美術館から始まりました。