厨子と龕室 (暮らしの調度展より)

今回の暮らしの調度展は「祈りの家具とやすらぎの調度」をテーマとしました。

吉蔵も、創房荻須も、新しい祈りの家具、厨子や龕室を展示しています。

  厨 子

 元来大切な物を収納する両開扉をもった家具を

 意味しますが、仏像を納める事が多く、法隆寺

 「玉虫の厨子」や正倉院厨子が有名です。

 写真は島桑材を使った小厨子

 ゆるいカーブの前面が柔らかい印象です。

 

 ← 島桑小厨子   

    サイズ 間口25×奥行き25×高さ34cm

 厨子は最近では、インテリア空間に溶け込む

 小さい仏壇(ミニ仏壇)として見直されています。

 こちらは欅材、すり漆仕上げの厨子

仏像、掛け軸、御位牌等、納めるものを

 選ばない、素朴なかたちをしています。

        欅小厨子    →

      サイズ 間口21×奥行き16×高さ33cm

 龕 室 (がんしつ)

 大切な物を収める部屋または箱を意味し、

 仏像を納める箱は「仏龕」といいます。

 格子戸を通して、中の仏像や御位牌

 を拝見します。

 ← 龕 室(厨子タイプ) 

    サイズ 間口45×奥行き33×高さ47cm

 李朝家具のデザインが基になっており、

 日本の厨子と同じ用途です。

 こちらは須弥壇、膳引き等、仏壇の要素を

 備えており、扉は左右の側面内部に

 収納されます。

 

   龕 室(仏壇タイプ)  

      サイズ 間口45×奥行き35×高さ55cm