四方棚&文匣/pick up our works
李朝家具が生まれた朝鮮半島。
日本と同じ、床座文化(靴を脱ぐ)ですから、生活もよく似ています。
ただ、我が国が床の間、押し入れ等が住宅にセットされ、家具と住宅が曖昧なのに比べ、
李朝では、なにもない空間に置き家具を配置し、生活の道具としています。
だから、置き家具の文化についてはお隣の方がず〜と先輩で、優れています。
両班(リャンバン)の美意識を集約したような主人の応接間を兼ねた書斎を
サランバン(舎廊房)といいます。
四方棚と文匣はそのサランバンにおける核となるような家具です。
文房具を飾り風雅を楽しむ、ちょうどチャングムに出てくるような世界ですね。
画像は李朝時代のもっとも美しい文匣(ぶんこう)二連と四方棚(よほうだな)です。
(国立博物館蔵)
吉蔵で製作した家具を組み合わせ、サランバンのイメージを再現していてみました。
現在のインテリアとしては、アクセント家具としてそれぞれ単体で使用されています。
文匣はローボードとして、四方棚はコレクションシェルフとして季節毎に器などをしつらえ、
暮らしを楽しんでいただけます。
画像右より
四方卓子 (サイズ 間口39×奥行39×高さ120cm)
文匣 (サイズ 間口120×奥行39×高さ45cm)
四曲スクリーン (サイズ 間口180×奥行3×高さ135cm)
画像前より
二人膳 (サイズ 間口60×奥行60×高さ22cm)
ランタン(小) (サイズ 間口20×奥行20×高さ34cm)
吉蔵 秋の室礼展
会期 2008年9月12日(金)〜14日(日)
時間 午前11時〜午後7時 (最終日は午後4時まで)
会場 駿府公園紅葉山庭園茶室