続・海外見本市出展のためのコンペに挑戦!

sozo_commの一次審査は書類のみで、審査料はゼロ。

二次審査になると、現物を展示し審査が行われるので、審査料が10、500円掛かります。

ただ、会場が狭く、一社あたり180cm×45cmの事務机の上のスペースしかなく、

製品によっては応募製品の内1〜2点しか展示できません。



我が社(吉蔵)は、 MINI KASHIKO、ZUSHI KAHSO、そしてKAMAEを展示しました。

1番から順番に、審査員数名が囲む中、各社担当者がプレゼンテーションを進めていきます。

照明、器、敷物、キッチン小物、オブジェ、そして、厨子や椅子、キャビネットなどの家具類。

実に多種多様の生活関連用品が並び、壮観でした。

ただ、社団法人国際家具産業振興会が主催なのに、

家具は一次通過した70社中13社で以外に少ない。

まして、厨子のような精神的な要素をもつ製品は我が社だけ。

椅子やソファがほとんどだったのも驚きでした。

多分、それだけ表現が難しいし、

日本の文化として家具を海外に紹介することが困難なんでしょうね。

さて、いよいよ我が社の展示台の前に審査委員が来たので、プレゼンを始めました。

・家具の歴史の浅い我が国にあって、厨子は最も古い貴重な家具であること。

・祈りのための家具は世界中にあるため、

宗教にとらわれないユニバーサルなデザインを目指したこと。

・コンパクトで持ち運びも出来、精神的な空間を、場所を選ばず作り出すことが出来ること。

などなど、日本発のユニークな家具を紹介、アピールしました。



そして、待つこと2週間。

一通の手紙が届きました。

結果は・・・・「落選」

残念ながら、サローネの夢も、東京国際家具見本市に出展することもかないませんでした。

一次審査通過の70社のうち、二次審査通過は23社。

しかも、23社中、今年初めて合格したのはわずか8社のみ。

あとは昨年合格し、海外展示会を経験したメーカー15社が二年連続受賞したわけです。

「海外との取引が出来る準備が十分出来ていること。」

審査員の質問の基本はその事につきます。

どんなに良い仕事も、独創性も、商ペースに載らない限り「絵に描いたもち」です。

素晴らしいデザイン、技術の製品を持ち、卓越した営業力を持つ企業。

あとでHP等を見ましたが、二次審査をパスしたメーカーはすべてこの点をクリアしていました。

二次審査会場では、知り合いのデザイナーや企業の方が何人か参加していました。

知り合いも、すべて落選。

もちろん、静岡から参加の企業は1社もありませんでした。

szo_comm事業は来年度もう一度実施されます。

体制を整えて、リベンジしたい。

今はその想いに燃えています。