黒柿とおかや木芸さん

黒柿の家具をご存じでしょうか。 和家具の世界では、黒柿は風雅な趣があり、通好みとしてたいへん珍重されています。 我が工房でも、祖父や父の時代に座鏡台、和茶棚等、製作していたようです。


その黒柿を専門に扱い、小物から家具まで製作しているのが 島根県出雲にある「おかや木芸」さんです。 私も、ぐい吞み、靴べら、ペーパーウェイトなど、おかやさん製作の小物を愛用しています。  「黒柿」は樹木の名称ではなく、 樹齢を重ねた柿の木の成分タンニンと土中の金属が影響して黒変したものです。 白黒が絶妙な模様となる孔雀杢が最高級とされ、 1万本に1本とも言われて、極めて高価に取り引きされます。 [データ]カキノキ科。。広葉樹。落葉中高木。本州中南部・四国・九州に分布。散孔材。


その「おかや木芸」さんのお誘いで、「吉蔵」は山陰の米子高島屋の展示会に出展します。 屋久杉の工房「古典木工」さん、木彫のアート作家「井崎正治」さん、 そして「おかや木芸」さんの作品とともにご覧いただけけます。 温暖な静岡から厳冬の日本海へ、観光に? いや出稼ぎに行ってきます。 「創作家具工房展」    会期  2009年1月21日(水)〜26日(月)   時間  午前10時〜午後7時 (最終日は午後4時まで)   会場  米子高島屋 本館5階   鳥取県米子市角盤町1-30  電話 0859-22-1111