並行読書の面白さ

読む読まないにかかわらず、本は手許から離せない活字中毒の私。

今日も数冊の本を並行して読んでいます。

並行読書が顕著になったのは、ブログを始めたからでしょう。

ブログはじっくり考えて書いているのですが、読書はますます小間切れに。

そんな落ち着かない読書にも、思わぬ効果がありました。



幼年期の終りアーサー・クラーク著

あの「2001年宇宙の旅」のSF作家の最高傑作で、SFの金字塔と呼ばれる名著。

要するに、宇宙には神のような秩序がある、というお話。

面白いのですが、じっくり読書むきで、やっと読み終えました。

以下は現在進行中の本。

「おやじがき」内澤旬子

アンチエイジングどこ吹く風。

醜態(ありのままの姿)をさらすオヤジ世代のスケッチ集。

よくもまあ、女性(著者)は男性を観察しているものだと恐ろしくなりました。

「暴走老人」藤田智美著

時代に翻弄され、ストレスの溜まる老人の行動にシンパサイズ。

たぶん私もこれからそうなるだろうと想像されます。

いや、ブログで発散し、癒されているから大丈夫かな?

「悩む力」姜尚中

なんと、NHK新日曜美術館」の司会も引き受けている、有名社会学者の75万部突破人気本。

やさしい人柄が感じられる、無難な人生論ですね。

最初はつまらなかったけれど、読み進むうちに少しは面白い。

「狂人三歩手前」中島義道

「人生に生きる価値はない」という、ニヒリスティックな哲学者のこちらも人生論。

人生を見限りながらも、生きて行かざるをえない論理は魅力的。

毒舌ですが、ユーモラスでわかりやすく、サービス精神に満ちた語り口に惹かれます。

前の2つはおやじ、老人男性の生態を興味深く眺めたモノです。

後の2つは対照的なオヤジ(先生ですが)の迷える人への生き方の示唆。

4つの本がクロスして、

オヤジ(私たち世代)はどんな風に見えているのか、

おやじ世代はどんなことを考えているのか、

カッコよくないけれど、誠実な姿が浮かび上がってきます。

私の好きなのは、中島義道氏なんですが、

こういう人、実際には付き合えないでしょうね。

ただ、本の中の憧れです。