ミラノサローネとしずおかKAGUメッセ

先日新宿OZONEで行われた、堀和子さんの「ミラノサローネ2009詳報セミナー」。

本会場(フィエラ)では約2700社の参加企業があったが、景気後退の影響で、

35,000人程少ない約310,000人の入場者だったそうです。



傾向としては、ますます自然回帰。

ハイテクを駆使した工業製品でも、

自然の情景を手仕事で表現したように見える家具が目に付いたようです。

また、日本のメーカーのテクノロジーにはますます注目度が高くなっているそうです。

日本の家具の原点「指物」を展示したら、どんな評価を受けるでしょう。

翻ってしずおか。

日本のミラノサローネを目標にしている「しずおかKAGUメッセ」。

なんと、サローネより歴史が古く、

1951年、松坂屋で開催された「鏡台針箱家具大見本市」が始まりだそうです。

高度成長期とともに、家具の需要もうなぎ登りになり、

1970年から1980年にかけては、参加出展者が200店以上ありました。

私も当時の賑わいを覚えていますが、今思うとウソのような話です。

半世紀以上続いている、静岡の家具展示会。

世界的大不況の影響で、2009年は出展者の激減が予想されましたが、

それでも昨年並みの50社ほどの参加者があり、少数精鋭の展示会となりそうです。



今年、パリのメゾン・エ・オブジェに参加した、シズオカブランドのデザイナーズ家具。

鏡台の産地静岡が新しく発表した、木製洗面化粧台「アクアドレッサー」。

世界的レベルをめざした家具・照明も特設会場で見ることが出来ます。

「吉蔵」も昨年は、日本橋三越の展示会と日程が重なり、

初回より参加の記録が途切れてしまいましたが、

今年は再び、出展させていただきます。

ニューウェーブ」事業で、デザイナーと取り組んでいる「吉蔵」新製品の発表は秋になるので、

KAGUメッセに出展する家具の多くは、従来の製品の延長となりそうです。

そして、今回も「室礼(しつらい)」を楽しんで頂きたく、現在準備に追われています。