KAGUメッセの静岡の顔
KAGUメッセ入場口を入って、すぐ左側。
静岡を代表する家具メーカー5社が、
ミラノ在住のデザイナー、セルジオカラトローニ氏と組んで開発した、
「nippon sense」プロジェクトの発表ブースがあります。

イタリアらしい、軽快でカラフルなデザイン。
日本の家具の構造やサイズを基本に、
仕口や塗りに職人の技術を生かした新鮮なイメージの家具。
海外市場開拓を目ざした、静岡ブランドを期待したいところですが、
各社の個性、家具の顔つきの違い、が見えないのは少々残念。
それと、指物職人から見ると、もう少し細部の処理にこだわると、
さらに「nippon sense」の奥深さが生きてくるのでは、とも思いました。
ブース内を回って、個性的なメーカーの家具を見るのはたいへん楽しいものです。
磨きの家具では群を抜いている、S製作所。
深い輝きの色と模様、おおらかな直線や曲線のバランスに無理がなく、安心感が生まれます。
一見派手な印象ですが、上品なセンスが漂っていて、迎賓館に置きたい家具ですね。
小物家具の世界で抜群の人気を誇る、I社。
多数のアイテムの雑貨ひとつひとつに、決して手を抜かないデザイン力と技術力が見られます。
特にオールナット材を使った、ダンディな小家具はエバーグリーンとして、輝いていました。
若いデザイナーの多くが、№1の評価を下すH木工所。
ストイックなマニッシュ家具の中に、静岡ならではの指物の継承を感じました。
もう少しディスプレーを華やかにしたらいいのに。(いや、そっけないからいいのかな。)
いつ見ても期待を裏切らない、静岡を代表する顔、私の大好きな3社です。
さて、今日(5日)からは一般公開が始まります。
業者とはまた違った目で家具を見ていただき、楽しんで頂けるよう、お待ちしております。