家具を作るように/ブログを楽しむ(4)

今年のKAGUメッセ会場。

ここ1年ブログを続けてきたおかげで、色々な方とブログ談義に花が咲きました。

「読んでますよ。」と意外な人から声を掛けられるのは、うれしいやら恥ずかしいやら。

自分の為にあるブログと居直ってみても、多くの人に支えられているんだな、と思います。

ある知り合いの女性デザイナーが、こんなことを言っていました。

「kittsanのブログの書き方って、ちょうど家具を作るのと似ているよね。」

そんなこと言われたことがなかったので、一瞬、意味がよくわからなかった。

でも、よくよく考えてみると、これは最大のほめ言葉ではないでしょうか。

出来るだけクオリティの高い家具を作るために、どう準備するか。

ブログで紹介するだけの価値ある記事を、どう選んでいくか。

この角の部分は、ちょっとアールを付けると柔らかい印象になる。

自己主張したいところを、軽く抑えてぼかしを入れる。

安定感を生む横への広がりと、それを切る縦のラインはどうデザインするか。

読みやすい文章にするのに、どこで区切ったり、ピリオドにしたらいいか。

木の色は目立ちすぎず、でも素材に体温が感じられることが必要。

自然な言い回しで、その人の個性がにじみ出るような感じがいい。

金具は最後のポイント、オーナーのセンスがここで生きる。

話の落ちはどう付けるか、オーナーのセンスがここで決まる。

ブログも同じこと。

ひかえめでありながら、存在感のある家具を作っていきたい気持ちと同じなんですね。

そのために、削ったり付け加えたり、詰めてみたり拡げてみたり、閉じてみたり開いてみたり。

この文章だって、たくさん書いたのに、だいぶカットしたんです。

そう、けっこう地道な努力をしているんですよ、私も。