伝統工芸展 in 岡山

7月19日〜21日まで、岡山市で開催された「伝統工芸展」に参加してきました。

岡山県を中心とした山陽地域の家具小売店30数店が集客を担当し、総合展示場で開催。

地方では見る機会の少ない、全国の高級伝統工芸品を紹介する西日本最大の小売展示会。

家具がメインですが、織物、漆器、竹製品など、45メーカーが参加。

今年で32回目を迎え、3日間で一般来場客2000組以上、2億円以上の家具の売上があります。

「吉蔵」は、「指物家具」というジャンルを紹介したいという主催者からの要請で、

今回初めての出展させていただきました。



初日からバス10台を連ねていらした、中国、四国地方からのお客様の対応におおわらわ。

江戸の華、島桑指物ご存じの方は、「ここで、見られるとは!」と魅入ってしまい、場所を離れません。

李朝家具の好きな方は、骨董は使えないけれど、これなら部屋に置きたいと、

数点まとめてお買上いただきました。

地方では、欅や屋久杉の重厚などっしり感が好みで、銘木の固まりの様な家具が中心です。

「吉蔵」の小振りで繊細な指物家具は珍しいらしく、多くの方が興味を持って下さいました。

初参加者としては、思っていた以上の売上で、ひと安心。

売店との結びつきもなく、こちらのお客様との対応も不慣れであったため、

その場所での購入まで至らなかった惜しいケースも多々ありました。



この展示会、集計報告によりますと、今年は最低の売上だったとか。

やはり、不況の風はこちらでも財布の紐を固くしているようです。

通常は、私たちの様な小さな工房でも、最低500万円の売上は確実と言われました。

メーカーと小売店がタッグを組んで、お客様を逃さないこのタイプの展示会。

静岡の家具メーカーや専門店など、地域の消費の掘り起こしに参考になりそうです。