「選挙に行こうぜ!キャンペーン」を覗いた。
土砂降りの日曜日。
朝から何となく、気分が重い。
今日は、1年になる父の墓参りに行かなければならないし、
三越展示会の資料を作らなければならない。
でも、ちょっと気になることがある。
街中の洒落た靴屋で、若者向けの衆議院選静岡第一区立候補者の公開討論会があるという情報。
飛んでいきたい企画だけれど、そんな狭い場所でいったい何人聞けるのだろう?
私みたいなオジサンが座っていたら、若者たちは入れないだろう。
なんて、つまらないことを思って、今日は遠慮しようと決めた。
午後になっても、一向に止まない雨。
暗くなってしまうからと、三越資料の製作を途中にして、家族で寺に出かけた。
そしてその後、精進落としの名目でレストランで食事。
時計が7時をまわったころ、娘が
「今日、駅で、国会議員の上川陽子が歩いていたよ。」
私は、娘の話に、すっかり忘れていたことを思い出した。
「帰りにちょっと覗いてみないか?」
「そうだね。」
両替町で、娘と私は車を降り、人だかりになっている靴屋を覗いた。
そんなに多い人数とは思えないけれど、入り口は人で溢れている。
私たちは、ガラス張りのウィンドゥの外から、候補者たちの姿を見ていた。

中に入れないから、何を話しているのかもわからない。
(自民)上川 陽子氏 (民主)牧野 聖修氏 (幸福実現)中野 雄太氏 (共産)池野 元章氏
4人の候補者は、真剣な顔をして、聴衆の若者たちに向かっている。
年配者もいるけれど、多くの若者が、じっと候補者たちの言葉に耳を傾けている。
通り掛けた若いカップルが、私に聞いた。
「誰が来ているんですか?」
「ほら!・・・見れば分かるでしょう?」
「・・・あぁ、そうかぁ。」
彼らも、しばらく覗いていた。

8時半過ぎ、会は終わって、中から若者たちがぞろぞろ出てきた。
マスコミが、何人かにインタビューしている。
「面白かったです。こういう機会をもっと増やして欲しい。」
4人の候補者たちも、すがすがしい顔をして、記者の取材に答えていた。
すっかり雨もあがり、雲の間から月が見える。
青葉公園では、最後のジャズ演奏が盛り上がっている。
静岡の街が輝いている・・・。
私は、今日はとても良い日だったと、
鼻歌を歌いながら、家の方に歩いていった。

なお、今回の「選挙に行こうぜ!キャンペーン」については、
主催者側のしずおかカードだらさんのブログに、
興味深い記事が載っています。
ぜひ、読んでみて下さい。