モバイルなくてもブログは書ける/ブログを楽しむ(7)

結局、メールもパソコンも使わなかった、ウィーン旅行。

そのかわり、小さなメモ帳は、いたずら書きを含めて、ぎっしり埋まっていました。



   6:30 起床

       (朝のタウンウォッチング

        王宮の庭に侵入。ジョギングをしている人が多い。

        ウィーン少年合唱団の礼拝堂ミサのチケットをダフ屋が売っている。)

   7:30 朝食

       (パンのうまいこと!。10種類以上ある。

        ピクルスが豊富。赤唐辛子の辛さに閉口)



カメラのシャッターを押す毎に、コメントを書く。

食事をしたりモノを買ったら、レシートをもらうか、忘れないうちに金額を入れていく。

いや〜、こんな面倒くさいこと、今までの旅行でしただろうか?

でも、そういえば、よく手帳に何でも記録するようになった。

パソコンや携帯がない時は、紙とボールペンでメモることから始まる。

ブログの達人とまではいかなくても、ブログで鍛えられていたんです。

もちろん、モバイル片手に現地中継も魅力的ですよね。

でも、時間軸というカテゴリー中心で進んでいく。

同じ所の印象も、昨日と今日と選べない。

そこで、「編集」という、おとなの作業が待っている。

ウィーン紀行、どういう風にまとめていこうかな?

その人の持ち味が生かせる、絶好のチャンスにもなるわけです。

   朝日新聞9月28日(月)朝刊で、高橋源一郎さんの記事、

   ー小学5年に戻って「名文」をー を読みました。

   小5の文を例に「言葉の私性」という概念を語る。

   「中学生になると、教育という規制が入り、紋切り型になってしまう。

   『私』から発しないと、本当の意味の公には達しないと思う。」

ウィーンの予備知識から、当地に行って、自分の五感で体験する。

そして、知的な脳が、さらにそれをかみ砕く。

その後、ブログというツールが私の思いをさらって、公の道を開いていく。

そう、ウィーン旅行をいつまでも愉しんでいられるのは、ブログのおかげでなんですね。