cost minimum & effect maximum

東京国際家具見本市(IFFT)や「にっぽんらいふ展」など、何度か全国規模の家具展示会に出展しました。 そして「吉蔵」は、どの展示会でも、ブースは、最低の大きさ(1コマ分)。 さらに経費節減のため、今回は、展示品を自社ワゴンで会場まで運びました。


3m×3mの真四角なブース。 二面がパネルで覆われ、二面がオープンになっている。 しかもオープンな二方向の間に、30cm幅のコーナーパネルが立っている作り方。 この最小で障害物のあるブースの中で、「吉蔵」の個性をどうアピールするか。


まず、統一感を出すこと。  <祈りのかたち こころの在りか>というテーマで、手を合わせるシーンを作る。   モダンなコンソールの上に、古風で素朴な欅小厨子と絣の掛け軸→座位のシーン。   教会型のカシコにマリア像の写真、オープンシェルフを花と燭台で飾る→立位のシーン。


実際のリビング空間をイメージする。  壁の中に収納&展示スペースを設ける、ウォールインキャビネット。  扉を開けた時は仏壇空間となり、閉じた時は壁面と同化する事で、違和感のない祈りの場を提案。


狭いスペースを広く使うため、色と空間に配慮。  壁は白、床はアイボリーのカーペット。  目障りな三角コーナーパネルの内側には棚をつくり、  名刺ボックス、カタログボックスの場所を確保。  タペストリーで目隠し、さらに展示品の後壁となるよう配置。  


4タイプの祈りのシーンを、4面に配した祈りの家具で提案。 中央にポイントとして、ミニカシコなどで小ステージを配置。 お客様に中に入って、歓談出来る空間も十分確保。 今回の展示は、今までにない空間作りが出来たと、まずまずの満足でした。 家具関係以外のお客様の問い合わせが多く、用意していたリーフレートは完売。 予想以上の名刺もいただき、新しいルートが開拓出来そうです。 報道機関の女性から、うれしい感想がありました。 「コンパクトな日本の美を感じさせる空間がありますね。」 そして、家具業界の大御所N氏からは、素晴らしいお言葉をいただきました。 「cost minimum & effect maximum 」 「おたくの様なブースの事を言うのですよ。最小の費用で最大の効果を上げる、良い例ですね。」