ウィーン・ア・ラ・カルト「燦々編」

この秋のウィーン旅行を「音楽」「美術」「学問」など、カテゴリーごとに取り上げて来ました。 「グルメ」「郊外」など、まだまだ書きたいことはあるのですが、取りあえず今回でおしまい。 私の脳裏に今も燦々と輝く、ウィーンの印象を、思うままにまとめてみました。


コンパクトな街だから持つことが出来る、住民・観光客に配慮したサービス精神。  移動は、徒歩、自転車、メトロが主役の、旧市街。  改札もないスムースな人の流れと、お茶とおしゃべりを楽しむゆったりした時間の流れ。  ファーストフードはあっても、ウィーンの暮らしにとけ込む雰囲気が好ましい。 貴族から市民へと移る時代の遺産、外国からの影響と自国の文化が、みごとに調和している街。   どんな時代、どんな人達が文化を担っても、過去の遺産に敬意を表する意識が強い。   多民族が共存するために、それぞれの文化、習慣を大切にしている。   クリムトワーグナーなど、ウィーン万博以来、日本の芸術の影響がかなり大きい。 見る、聞く、学ぶ、そして食べる楽しさを、存分に満喫できる。  美術・音楽・学問・食事・町並みのすべてが世界トップクラス。  長い歴史の中で、ふるいに掛けられた物だけが残っている、洗練された文化都市。  スイスと共に永世中立国であるオーストリアと、国連都市ウィーン。


ウィインに興味を持った方にお勧めの本。 宝木 範義著 「ウィーン物語」  (講談社学術文庫) ¥880  ウィーンの歴史、文化、芸術、学問、家具、グルメをコンパクトにまとめた入門編。  ヒットラーやトーネットの椅子まで載っている、奥深いウィーンが満載です。 塚本太朗著 「ウィーントラベルブック」 (東京地図出版社) ¥1600  旅行ガイドにない、今のウィーン、普段着のウィーンを知ることが出来る。  この本があったおかげで、どれだけウィーン旅行が楽しくなったことか。 「ウィーン物語」でウィーンの歴史・文化の概要を学び、 「ウィーン・トラベルガイド」で今のウィーンの魅力を知る。 ウィーン個人旅行には欠かせない、お勧めの2冊です。 さあ、この本を参考に、ウィーン旅行の計画を立ててみてはいかがでしょうか。 ウィーンは、いつでも私たちに、歓迎の微笑みを投げかけていますから。