kittsan家の元旦
煌々とした満月に見守られ、寒風に送られて、2010年が始まりました。
皆様、明けましておめでとうございます。
普段、毎日の繰り返しに追われている私たちにとって、
正月は、一年の感覚がよみがえってくる貴重なひと時です。
元旦の最初は、何十年も続いている、町内の拝賀式。
私の家の隣の公園に集まり、新年の挨拶をして乾杯となります。
今年は寒さが厳しく、例年の半分の参加者でした。
続いて、家族で新年の挨拶をします。
暮れに準備したおせち料理を、皆で手分けして輪島塗の重箱に詰めます。
田作り、黒豆、たたきごぼう、かまぼこ、伊達巻き、数の子、なます、・・・・。
酒器に入った屠蘇は、年少者から順番に注いで、若者の生気を年長者に渡していきます。
そして、家族がそれぞれ今年の抱負を語り、正月を祝います。
午後は近くの神社に初詣に出かけ、今年の無事を祈ります。
夜は、こころ新たに、花びら餅を主菓子に簡単な茶会を楽しみます。
こうして、元旦の一日は、毎年の決まり事のうちに暮れてゆきます。
「紅白歌合戦」が、60年たっても廃らないように。
町内の拝賀式が、何十年も続いているように。
我が家の新年の儀式が、何年も繰り返されるように。
途切れることなく、継続していくことこそ、
日本の、大切な文化を伝え、守っていく一番の方法なのでしょう。