UNIQLOアレルギー

ヨーロッパの高級品信仰、いわゆるA級ブランドブームが去って、

デフレ時代のB級ブランド、「UNIQLO」の人気が最高潮に達する勢いです。

UNIQLO → パリ店開店前、人と同じ行動を嫌うパリっ子が列をなしたそうですね。

UNIQLO → ニューヨークにも店を出し、世界中をUNIQLOマークで埋めるそうですね。

UNIQLO → 社長の柳井氏は、日本の長者番付1位、だそうですね。

KICHIZO → ・・・・・・言葉がない!!



先日、生まれて初めて、UNIQLOショップに出かけました。

渋々ながら、妻と娘の買い物に付いていって。

待っている間、コート、ブルゾン、ジャケットなど、いくつかの上着を試着しました。

予想はしていたけれど、短身幅広の私には、すべてサイズが合いませんでした。

また、当たり前だけれど、鏡に写った私の姿は、カッコよく見えませんでした。

結局、店内を一周して、目が点になるモノ、思わずさわりたくなるモノはありませんでした。

もったいない世代に生まれた私は、基本的に物をたくさん買うことはありません。

ただ、自分の気に入った物はとことん大切にします。

結婚前に買ったダウンベストは、まだ現役です。

汚れたり、すり切れたシャツやズボン、下着は、切って家具の塗装用のボロに使います。

「一番のエコは、とことん、使うこと。」

昨年の手帳大賞グランプリ受賞の名言です。

生活者の自分には心地好く、商人としての私には非情な言葉ですが・・・。

売れない時代に、世界中の人にたくさんモノを買わせて巨人になっていく、UNIQLOの神話。

柳井氏は商人の鏡として、デフレ時代の日本を救ってくれる神様のようです。

そんなUNIQLOの成功を横目に見ながら、なぜかUNIQLO商品に魅力を感じない私。

高いから一枚しか買えないけれども、大切に「とことん使いたい。」

「安いからまとめ買い」して、モノにあふれた生活はしたくない。

時代に乗れない偏屈な私は、UNIQLOアレルギーがあって、どうしても買いたくないのです。