年を重ねて、自由になりたい/ブログを楽しむ(12)

年を取ると、だんだん肉体的には不自由になる。

私の場合、それが一番顕著なのが、目の衰えである。

老眼鏡を掛けることにはなれたけれど、

長時間本を読んだり、パソコンを見ると疲れるようになる。

まだまだ、興味あることは多々あるけれど、

目が、脚が、頭が退化していく事、間違いない。

ただ、それに反比例して、心は自由になっていくような気がする。

(ただ物事を、いい加減に考えるようになっただけかも?)

  先日、朝日新聞に、上野千鶴子女史への、質問コーナーがあった。

「年をとって、はつらつとした生き方が出来る人の共通点は?」

  彼女曰く、

「それは、健康だとか、おカネにゆとりがあることよりも、好奇心の持ち主であること。」

ブログを始めて、二年。

インタラクティブなツールに出会って、気付かされた。

自分が、面白かったり、興奮したり、疑問に思ったり。勉強になる、と思えるモノ。

それを、右から左へ頭の中を素通りさせてしまうのでなく、

ひとつひとつ整理して、残しておくこと。

ビジネス上でも、プライベートでも、自分の好奇心を何とかカタチで表しておきたい。

若者なら、こういうスタイルで表すという、かっこいい見せ方があるでしょう。

ビジネスマンなら、好感度あふれる姿を見せる事が望ましい。

では、年を重ねてきた人の魅力とは・・・。

それは、やっぱり、「個性」ですね。

でも、そんなもの、自然とにじみ出てくるような、簡単なモノではありません。

自分の中にあるモノを、整理し、組立直し、編集する。

各々が経験し、蓄えてきたスキルによって。

輝き、はつらつとしている自分を、目一杯演出しなければ、誰も振り向かない。

ブログは、その好奇心を、他者に拡げて行き、やがて自分に返ってくる。

そこでは、自分の思いを伝えるために、自分をデザインすることが不可欠だ。

「好奇心」は、衰えがちな、他者とのコミュニケーションを活性化し、

自分の前の世界が、自由に広がっていくための、栄養剤のようなものなのでしょう。