工事渋滞と事故渋滞・どちらに進む?

依頼のあった厨子の試作品が出来たので、制作職人さんと京都へ向かった時のこと。



途中、木材ショップに寄るつもりで、朝5時起きして東名を西に向かった。

京都に行くには、従来の関ヶ原経由の名神高速道路と、伊勢湾経由の新名神高速道路がある。

寄り道がなければ、通常は伊勢湾経由の方がスムースに行けるのだが、

木材ショップは岐阜の関市にあるので、今回は小牧からの名神高速道路を予定。

岡崎あたりまでは順調に進んでいたが、そのうち、電光掲示板に渋滞情報が出ていた。

名神高速道路  工事渋滞  小牧JCT〜一ノ宮JCT 渋滞 16km

新名神高速道路 事故渋滞  四日市JCT〜亀山JCT 渋滞 16km

・・・とまもなく、分岐点となる豊田JCTの看板が目に入る。

渋滞では京都での約束時間に遅れる可能性があるので、木材ショップは寄らないことする。

さて、名神新名神、どちらのルートを取ったらいいか?

工事渋滞と、事故渋滞、どちらを選んだらいいか?

とっさに判断しなければならない。

多分、工事は一日続くだろうから、渋滞はそれほど解消しないだろう。

事故の場合は事故処理が終われば、渋滞は自然に解消していくだろう。

と考え、事故渋滞の新名神の方を選んで、豊田JCTを左折した。

寄るところがなければ、京都でゆっくり出来るだろう。

サービスエリアでモーニングをとるほどの余裕で、四日市方面に向かった。

カーラジオの道路情報によると、

早朝鈴鹿IC付近で、大型トラックの追突事故があり負傷者が出ている模様。

そのうち、それはトラック炎上事故であり、道路が損傷しているという情報に替わる。

四日市JCTまで2kmの渋滞情報、それから先の渋滞の長さ16kmは変わらない。

スムースに伊勢湾道路を走っていた私たちは、

三重朝日ICで出る車の渋滞を横目に見ながら、

(下道も相当混んでいる様でした)

四日市JCTに突き進んだ。

・・・そしてそれが地獄の始まりだった。

それから先、ほとんど動かない。

3時間以上経っても、炎上車の処理と道路の補修が続いている。

四日市JCTは、豊田の方から来る車と、名古屋から来る車で、益々渋滞が膨れあがってくる。

その後も、止まっては動き、止まって動くの繰り返しで、

わずか30kmの距離が、なんと4時間。

京都での約束時間に遅れること2時間。

朝6時出発、午後4時到着の10時間の旅。

それから後は、ビジネス以外にショッピングの時間もなく静岡へUターン。

帰りは270kmの距離が、同じく4時間。

工事渋滞を選んだ方が正解だったのか?

事故渋滞を甘く見た結果、なんの楽しみもない京都旅行になってしまった。