吉蔵サイドボード・シルバー賞受賞/KAGUメッセ2日目

KAGUメッセ2日目。

会場に行き、ブースで準備していると、

「おめでとうございます。表彰式のため、パーティに出席してくれますよね。」

家具組合青年部部長のN君が、声をかけてきた。

「えっ?」(でも、来たあっ・・!という予感も)

「シルバー賞に選ばれましたよ。」



メッセ初日の午前中。

中年の外国人が、我がブースの中心にあるサイドボードに触れている。

日本の展示会に外国人は珍しくないから、最初来場者と思った。

Do you speak Japanese?    No.

私は、片言の英語で商品を説明する。

外人のお客様は、ニコニコうなずきながら私の話を聞いている。

そのうち、どこかで見たことのある顔のような気がした。

もしかして・・・・。

そう!メッセGlobal Design Contestの審査委員長S・カシャーニ氏、その人。

それからの私は、出ない英単語にウンウン言いながら、必死に家具を紹介。

しばらくして彼は、サイドボードの所に戻り、 Beautiful, Good.  と つぶやいた。

審査は3人の審査員で行われた。

まず、気に入った商品に三角の目印のような物を置いていく。

我がブースには、S氏がひとつ、Y氏がひとつ、そしてK氏がひとつ。

これはいける! 俄然有頂天になった私。

でも、後から聞いたら、そういうブースは結構あったそうだ。

まずその段階が、第一次審査。

第二次審査は、選ばれた商品に点数を付けていく。

そして、その結果が

 グランプリ  起立木工 INCLINE CHAIR

 シルバー賞  吉蔵   鉄刀木 サイドボード

 ブロンズ賞  松永家具 TEA TABLE

 審査委員長賞 DCS   クラウドシリーズ

午後、審査委員長のS・カシャーニ氏によるセミナーと講評があった。



吉蔵のサイドボード

 日本ならではの、密度の高い技術がすばらしい。

 シンプルなフォルムに、スカンジナビアのデザインを感じさせる。

 プロポーションが、微妙な美しさを持っている。

 流行のクラシックでなく、一定した価値観をもった伝統美がある。

私は、S・カシャーニ氏に名刺を渡し、Thank you verry much. と握手を交わした。

今日はメッセに出展した、価値ある一日だった。