万に一度の再会

立秋の朝。

足元が寒くて、思わず掛け布団を余分に掛けてしまいました。

夏空も、雲のかたちも。何となく秋めいて。

そういえば、コオロギの鳴き声も聞きました。



さて、先週の土曜日、京都で思わぬ出会いがありました。

ホテルのカフェで簡単な夕食を取っていたとき。

バイキング形式の食事をテーブルに運んで、何げなく前を見たら。

同世代の、見覚えのあるご夫婦が座ってドリンクを飲んでいる。

男性は西洋人、女性は東洋人。

ハッと思った。

もしかしたらあの方たち。

ミラノ在住のジャーナリスト矢島みどり氏。

ご主人であるイタリア人の世界的デザイナーSergio Calatroni氏では・・・。

片や、6月の家具メッセのメッセGlobal Design Contestの審査員。

片や、静岡家具の海外進出プロジェクト「Nippon Sense」のデザイナー。

やっぱりそう・・・。

席に戻ってきた妻が、さっそく声を掛けました。

九州で の仕事のため来日、京都で打合せがあるとのこと。

偶然の再会に驚いたけれど、何故か懐かしくしばし歓談。

メールの御礼を述べ、ご縁のあることを感謝し、次回はイタリアでの再会を期待しました。

世界の一点にすぎないこの場所に、寿命80年の一時にすぎないこの時に。

必然の神が、私たち夫婦を京都に赴かせたとしか思えない。

こんなミラクルな出会いを体験して、世の中の不思議を思わずにいられませんでした。