67歳が人生の終着点?

今野雄二さんが、自ら命を絶って、あの世へ行ってしまった。 映画評論家、音楽評論家、その他もろもろ。66歳。 独自の視線で見る、映画のレビューはいつも楽しみにしていた。 自分が確信し築いてきた道と、いまの時代とのズレ。 年老いて現役であればあるほど、敏感に感じ悩んでいたのでは。 先日、同世代の友人と会食したとき聞いたこと。 生命の研究をしている彼によると、人間、67歳が人生の一区切りだそうです。 だいたいその辺りで亡くなる人が多い。 成人から老人へ、精神的も肉体的も、覚悟とあきらめの橋を渡ることが出来るかどうか。 そういえば、こんな本がありました。


65歳で、計画的に自死を決行した哲学者、須原一秀氏。 充実した人生を生きた人だからこそ、「もう充分」と思って死を「積極的」に迎えられる。 延命と称する、望まない生かされ方を多数見てきた氏が、 終には自身の死をどうするかという、究極のテーマに直面する。 そして、人生を肯定するための自死論が、遺書として残されたこの本に展開される。 しがらみの多い人生を送って来た自分は、とてもこんな風には生きられない。 けれど、いずれ老人へと覚悟の橋を渡らなければならない年代。 一人称の死(自身の生き方)について、考える契機となりました。