仏壇に代わるもの/松坂屋展示会(3)

「吉蔵」の松坂屋展示会、今日が最終日。 さすが老舗のデパート、途切れることなくお客様が訪れて下さいました。 即販売に繫がるのは、金具アクセサリーや器、デザインベルなのですが、 多くのお客様が興味を示すのが、故人を祀り、偲ぶための家具。 多様化する家族のあり方の中で、新しい祈りの家具を求めていらっしゃいます。


「吉蔵」は以前から、仏壇に代わる「祈りの箱」を研究して来ました。 仏壇が生まれる前の、大切な物を納める箱「厨子」がそれに相応しいと考えました。 江戸指物のデザインを取り入れた「島桑厨子」 素朴で親しみやすい民家風厨子「欅小厨子」 文化を共有する李朝家具のスタイル「龕室」 Gマークに認定されたモダンデザインの「ZUSHI KASHIKO」 そして、新たに考案したのは、てのひらの厨子「ARIKA」 楕円のガラスプレートの上にARIKAを置き、中には大切なものを。 小さな香立と、ベル型のお輪をその前に添えて。 さりげない花入れと写真立てがあってもいいですね。


大きく厳めしい仏壇を置くのではなく、 リビングやダイニング、あるいはベッドルームの片隅に さりげなく、小さな祈りのスペースを儲けてはいかがでしょうか? 9月の彼岸の頃、「吉蔵」は、こうした新しい「祈りのスタイル・偲ぶ形」展を企画しました。 守り守られる日々の暮らし。 神仏、家族、野の花、それぞれに慰められます。 かたちに思いを込めて、かたちの向こうにおもいをはせる。 指物吉蔵 秋の室礼展 <祈りのかたち・こころの在りか>   期日 9月17日(金)〜21日(水)      午前10:00〜午後5時   会場 しずぎんギャラリー 四季      (アゴラ静岡 7F)