望まれるこれからの偲ぶかたち

「吉蔵・秋の室礼展2010」好評の内に終了しました。 多くの皆さま、御来場有難うございました。


今回の「室礼展」は、前半と後半、明らかに違うお客様の流れがありました。 金曜日(19日)から始まって、日曜日(21日)までの前半。 御案合いを送らせていただいたお客様、よくしずぎんぎゃらりーへいらっしゃる方。 会場の中が余り重なることなく、ゆっくり家具を見ていただきました。 静岡新聞の取材記事が朝刊に掲載された月曜日(22日)とその翌日。 「仏壇にかわる祈りのかたち」の展示会という、的確な記事が書かれていたので、 前半の倍以上の来場者がありました。


自分たちの亡き後をどういうかたちで偲ぶのか思案中のご夫婦。 仏間かリビングか、手を合わせる場所に迷っているご家族。 てのひらの厨子に、そっとご自分の思いを込めたい奥様。 ご家族のありよう、それぞれの個人を偲ぶ形は、本当に十人十色でさまざま。 従来の仏壇のようなイメージが、変わってきている印象を強く受けました。 先祖代々を祀るという、従来の寺院や、仏壇のあり方から、 宗教にこだわらない、各人各様の思いを込める「祈りのかたち」。


小さな厨子を、リビングやベッドルームに違和感なく、さりげなく。 「いってきます。今日もがんばりま〜す。」 「どうぞ、ご無事でお帰り下さい。」 「今日こんないいことがあった。ありがとう。」 手を合わせるシーンに、そんな会話が聞こえてきそうな「こころの在りか」。 「吉蔵」の提案したいくつかのしつらいが、皆さまの暮らしの中で、お役に立てれば幸いです。