参加型市場がクロスする/クリスマスフェスタ2010

「吉蔵」が参加した今年最後の展示会が、この「クリスマスフェスタ」2010。 メインの家具でなく、金具アクセサリーというホビーの世界での初出展。 まさに今、変わりつつある消費の流れを学び取る、たいへんいい機会でした。


「ホビーのまち静岡」 静岡市では、街の魅力を全国にアピールするために「お茶、まぐろ、桜エビ、ホビー」 の四つを柱としたシティプロモーション活動を行っています。 その中の1つが「ホビーのまち静岡」です。 この活動のために模型メーカーや静岡市の代表が集まって委員会を結成。 ホビーを通して「ものづくり」への関心を高めるだけでなく、 地域の活性化と地場産業のいっそうの発展に力を注いでいます。 曾ては「タミヤ」や「バンダイ」など、静岡の模型メーカーが主体だった展示会。 昨年から、手芸、アクセサリー、人形、木工、焼き物、布など、 趣味の手作りを楽しむ仲間が集まって、スケールアップした「ホビーワールド」。


低年齢層向け、しろうと臭さ、低価格商品群、過剰なディスプレー、などなど、 「何ですか、これは?」と半ば呆れて、マユをひそめて眺めていた、初日のわたし。 しかし・・・二日目。 この「ギフトショー静岡版」の、出展者と来場者の入り交じったエネルギーの中にこそ、 今の、そして明日の生産と消費の世界があるのではないか?と、フッと気付きました。 インフラの完備した日本では、多くのモノは生活必需品のレベルではありません。 無くても死なないモノの世界に、どれだけの魅力を付けていけるか。 魅力あるモノの世界に、自分がどれだけ参加していけるか。 あちこちの、もの作り体験コーナーで、一心不乱に手を動かしている人々。 おじさんの世界、おばさんの世界、若者のブース、子供のブース。 老若男女が入り交じって、楽しんでいる。(老が少なかったのが課題ですが) 家族から個人へ、個人から仲間へ。 ここに、大きな「参加型市場」がありました。 そしてそこに、ソーシャルメディアがドッキングしていく気配も感じられて、 これから、いくつもの新しい可能性が広がっていきそうです。 eしずおかブログの中を「クリスマスフェスタ」で検索すると、もの凄い数の記事に出会います。


アクセサリー主体の「しつらい式部」(我がブースです。)も、 多くの愛好家の方々に立ち寄っていただきました。 背景に家具や調度があったので、他のブースより少しは高級感を出せたかな。 目標の二桁売上にはわずかに届かなかったけれど、まずまずの満足です。 来年は、そういう活気ある地場産業の展示会にしたいし、参加型の魅力あるブースを作りたい。 さらに、ブログやツイッターなど新しいメディアも巻き込んで、 静岡のパワーを全国に(いや、世界に)発信していったら、素晴らしいではありませんか!