不安の束をほぐしていくもの
3月11日より、前例のない不安の中で過ごしている。
何かに助けを求めている。
恐いけれど正しい情報を。希望が持てる情報を。
今私たちが行っているのは、混乱している情報のキュレーション化。
山田洋次監督が朝日新聞に書いてあったコラム。
「想像力を働かせ、どれだけ災害を受けた人に寄り添うことが出来るか。」
20日朝日新聞読書面。吉本隆明氏のマルクスとレーニンの公と私について。そして親鸞のこと。
夏目漱石は、あの過酷な日露戦争の最中、軽妙洒脱な「我が輩は猫である」を書いたとか。
佐々木俊尚氏が、その日の自身のツィッターをフェイスブックにまとめた「震災キューレーション」。
それから拾ったtweet の一部。
さとなおさんが「助け合いジャパン」プロジェクトを立ち上げた。
非常に良い原発解説記事を紹介。
田口ランディ「いま、伝えたいこと」 : 「最悪のシナリオ」という脅しに騙されないために。
社民党党首・福島瑞穂氏のtweet。
「浜岡原発をとめるべき。2機は240万キロワット。中部電力の総電力量は3400万。
1割以下であり、電力会社は需要に対して総電力量に余力あり。
周波数変換に限界があり、100万キロワットしか送れない。
浜岡を止めても中電管内の電力は大丈夫。
万が一足りないとしても関西電力との融通は自由。」
帰省している娘が仕入れてきた情報。
「より安全な新しい原発の開発をストップすると、古い危険な原発を使用せざるをえない。」
原発を完全に放棄するか、安全科学の英知を結集した原発開発か、選択はどちら?
下の娘がこんな事を言った。
「私たちは未来に対する不安を持たない。先案じはしてはいけない。」
「平家物語」のどこかの場面に出ていたはず。
本を持ち出して、捜しているが分からない。
静岡の、昨日とそれ程変わらない日常を過ごしていても、
こころの中で、震災キュレーターを探している。
自分の求めているキュレーターが、他の人と同じではないけれども。