震災以降見えてきた、市長選候補者の素顔

北太平洋沖超巨大地震と、福岡原発事故のおかげで、 すっかり影が薄くなっていた、全国統一地方選挙。 私も、東日本大震災以前は、静岡市長選にも静岡県議会議員選挙にも、 もちろん投票には行くけれど、たいした興味もなかった。 それが、3月11日以降、世の中が180度変わってしまったような毎日を過ごし、 また、近くに浜岡原発を抱えた静岡でも、原発問題がクローズアップされるようになって、 俄然政治が近くに見えてきた。 ブログでもツィッターでも、現在進行形の福島原発事故にふれた記事の多いこと。 それだけ市民が事故の行方に不安を感じ、原発問題に関心が高くなっている。 例えばこんなサイトがありました。 候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会


QUESTION 我が国のエネルギー政策について、どのような立場をお持ちでしょうか。 A. 今後も原子力発電は維持していくべき B. 今後は原子力発電以外のエネルギーへの転換をはかるべき 北海道、東京都などの知事選、静岡、広島などの市長選候補者宛に質問状を送り、 それぞれの候補者が任意で回答しています。 4月7日現在の回答率は、約70% さすがに今のところ、Aと答えた人はいない。 ほとんどがBで、あってもAB非選択という回答。 東京前都知事石原慎太郎氏は、AB非選択ですが、まっとうな回答をしていると思います。 ちなみにこのサイトの賛同人には、大貫妙子坂本龍一佐藤可士和村上龍氏など、 著名人も多く名を連ねています。 そのサイトでは、静岡市長選の3候補者の回答はありませんでした。 一方、県内の団体(プラムフィールド)のHPを見ると、 候補者に同じような質問状を出しています。 そしてこちらでは、それぞれ3人からの回答を見るこが出来ます。


いろいろな回答を読ませて頂くと、その候補者の素顔が見えてきます。 概して、大きな推薦団体の多い候補者ほど、回答が不明瞭に思えます。 無党派の人は、(実行可能かどうかはともかく)自由な発言をしています。 そう言う私も、コネもない代わりにしがらみもない、弱小企業の名ばかり社長。 大切なビジネスブログに、臆面もなく個人的発言を載せ続けていますが・・・。 今度の統一地方選挙の争点が、震災後のエネルギー問題に絞られてきました。 原発推進か停止か以上に、この問題を真剣に考え、誠実に答えているかが重要。 未来の日本の社会を、どう復興していくのが望ましいか。 今回の選挙の一票は、候補者同様、有権者の責任の問われる重要なカギとなるでしょう。