「英国王のスピーチ」と「トゥルー・グリット」どちらがお好き?

震災以降、原発が恐くて映画どころではなかったけれど、 4月初旬、少しは落ち着いたところで、立て続けに話題の映画2本を見た。


2010年度アカデミー作品賞受賞作・イギリス映画「英国王のスピーチ」。 上映中のシネギャラリーでは、1か月以上経っているのに、もの凄い人気。 親子連れや若者たち、マニアックな映画館では見られない観客が多数。 吃音のイギリス国王が、治療師の協力を得て、克服していく話。 女性問題で退位した兄や、治療師の私生活など、 興味深い逸話も丁寧に描いて、淡々とした実に気持ちのいい作品となっています。 魅力的な俳優人、クラシックな映像といい、イギリス映画の魅力満載でした。


一方、作品賞候補でもあったアメリカ映画「トゥルー・グリット」。 いつも見逃せないコーエン兄弟による、ハスに構えた西部劇。 ジョン・ウェイン主演の「勇気ある追跡」をリメイクした作品です。 この監督の特徴は、恐怖とユーモアがブレンドされていること。 父を殺された少女の復讐の思いにほだされた、だめ保安官が手助けしていく話。 知られたストーリーを追うようなナンセンスなことには興味がない。 欠陥だらけの人物たちばかりだけど、それでも憎めないのは監督の暖かい視線なのか。 満天の星の荒野。雪の降る西部の大平原など、今までにない風景が美しく印象的。 文芸色豊かな、薫り高い西部劇とある評論家が言っていました。 アカデミー賞関連としては、 「英国王のスピーチ」と「トゥルー・グリット」 そして「ソーシャルネットワーク」を見たわけですが。 さて、あなたのお気に入りは? 「トゥルー・グリット」>「ソーシャルネットワーク」>「英国王のスピーチ」 が私の順番でした。 それにしても、アカデミー賞、良い映画を選んでいますよね。 5月公開の映画「ブラック・スワン」も楽しみです。