?静岡マイナス遺産? 富士山静岡空港&浜岡原発コースを行く。

静岡富士山空港のロビーにて、吉蔵の「掌(たなごころ)の厨子」が展示。 小さな展示棟・ガラスケースの中に、DCSさんの和紙の照明と共に。 しずおかKAGUメッセのデモンストレーションとして、飛行機で来るお客さんのために。 「そうだ。静岡空港へ行こう!」 eしずおかエディさんのブログ、浜岡原発見学を読んで。 ドイツ緑の党S・コッティングウール議員の静岡での講演会をyoutubeで見て。 「そうだ。浜岡へ行こう!」 初夏の陽気の土曜日、「空港→原発→相良子生まれの湯」の一日コース。




富士山静岡空港  以前行った、工事途中で赤裸の牧ノ原台地が、 ウソのように整備された近代的な空港になっていた。 発着回数が少ないので、飛行機が飛ぶ姿は希にしか見られない。 見学は時間を見計らって行くよう勧められた。 かつて、ビラ配りまでして反対した空港。 気の毒なくらい閑散とした静けさに、 県民として一度は利用しないと申し訳ないようにも思うけれど・・・。




浜岡原発原子力 今まで傍を通るのも恐怖だったけれど、 全基停止の安心感と、昨今の原発事情への好奇心に後押しされて。




過去現在未来のエネルギーと、環境への負荷を説明するゾーン。 3号機原子炉の実物大内部模型が圧巻の、原子力発電の仕組みゾーン。 福島原発事故で今一番関心のある、放射能地震対策ゾーン 誰も行った事のない幻想の、原子燃料リサイクルゾーン。 ちょうど電力関係の団体が、案内嬢の話を聞いていたので一緒に行動。 福島原発の事は一言も述べず、誰も聞きもせず。(私が聞けば良かった。) おまけに、放射能地震対策ゾーンと原子燃料リサイクルゾーンはパス。 続いて、エレベーターで海抜62mの展望台へ。 発電所1〜6号基、社員下請け用宿舎、排気筒など、全貌が眼下に。 そして、遠くに広がる駿河湾はすぐ目と鼻の先です。 震災がなければ、この未来のエネルギー基地の素晴らしさを賞賛するでしょう。 でもこの施設が、地震津波で一瞬のうちに福島原発のようになってしまうとは・・・。




帰りには、車の少ない無料バイパスをもどり、「相良子生まれ温泉」で一服。 電力供給地域への交付金で完成した、りっぱな道路と豪華な温泉。 諸事情を認識するようになると、妙に異様な風景に見えてくるから不思議です。 便利な所に住み、何不自由ない生活をしている私たちが興味半分で訪れ、 これらの施設をあれこれ言うのは、正直ためらいを感じます。 どの地域にも公平で、安全安心な暮らしのために、 未来のエネルギーと環境を、ひとりひとりが考えていかなければ・・・。