??? むむむ グググゥ・・・/映画「ブンミおじさんの森」

東洋の映画はいつの時代も、西洋の映画文化人のあこがれなんでしょう。 タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品「ブンミおじさんの森」。 2010年カンヌ映画祭でグランプリ（パルムドール賞）を受賞した傑作のようです。

肝臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹を自分の農園に呼び寄せる。 そこに亡くなった妻が現れ、数年前行方不明になった息子がサル化して現れる。 やがて、ブンミは愛するものたちとともに森に入っていく・・・。 ひとことで言えば東洋のファンタジーの世界なんでしょうか、 タイの軍事政権の話も出てきたり、非常に個性的な映画です。







映画のフォトギャラリーをご覧になってお分かりでしょう。 この希にみる美しい映像と、まか不思議な挿話がなんと、長いカットで延々と続く。 だから、その光景に見入っていたつもりの瞳が、いつの間にか瞬きしなくなり、 身体の方はそのままグググゥ・・・。 観客の私と映画との対話は、まさに夢うつつの状況で、疲れた身体に睡魔が襲ってくる。 その繰り返しで、見終わった後？？？？？。 いったいこの映画、何だったんだろう？ きっと、人間の五感は、見えないモノ、聞こえなモノ、までキャッチ出来るはずだ。 卓越した想像力をもつ映画アーティストの、私たち文明社会へのメッセージ。 残念ながら、私にはそのわずかな片鱗しか、享受出来ませんでした。