陶器の厨子と宝珠の壺

「吉蔵・室礼展ー厨子のある暮らし」が終了しました。 ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。 5日間、様々なお客様に感想をいただき、「吉蔵」のスタッフも大変勉強になりました。 さて、今回DMや、新聞の展示会案内の写真に掲載されていた新しいタイプの厨子について。


「宝珠」 十字架が上に付いた球体である。 中世を通して、そして今日でも、キリスト教の権威の象徴として、で使われる形。 また、世界(球体)に対するキリスト(十字架)の支配権を象徴する。 「如意宝珠」 仏教圏ではこういういい方もします。 日本では一般的に、下部が球形で上部が円錐形に尖った形で表される。 龍王の脳中より出た、上部先端が尖って火焔を伴う玉のことで 「意のままに様々な願いをかなえる宝」という意味がある。


私たちの「室礼展」などで、個性的な焼き物を展示させていただいている 九州の若い陶芸家「山本英樹」氏が、その形を土で成形し、 厨子やコアボトルとした作品です。 陶器は白磁(内面金彩)と黒結晶(内面銀彩)との二種類です。 内側に彩した金、銀が光に反射し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。