本音で語ること/二つのセミナーを聞いて。

9/8の土曜日は午後から夜にかけて、二つのセミナーをハシゴした。 昼の部は団塊創業塾サミット」  基調講演 松本すみ子氏「地域社会の担い手シニア世代が創る未来」      データに基づくシニア世代の現状。   生涯現役指向・年金兼兼生活のすすめ   地域社会で起きていることに関心を持ち活動を。   ボランティアからNPO、そして、事業へ。


  リタイアー以降を前向きに生きる数々の提案に、なるほどと思ってしまう。   だが、一番ショックだったのは、団塊世代の18%が独身。    特に50代、60代男性のシングル化が問題ということ。   ホームレス予備軍になりかねない彼らに対して、何とかしなければ。  続いて ワークショップ   ひと組6人のグループに分かれての意見交換。   我が組は男性2人、起業女性2人、家庭女性2人の構成。   私を含めた男性は、facebookでシニアの交流を提案。   起業女性は、それぞれの仕事の活躍振りを紹介。   しかし・・・家庭女性は、時間がお金が、社会参加を困難にしている現実を告白。  こうして、ちゃらちゃら出歩けることが当たり前、  と思っていた我が男性の身分を振り返ってしまいました。 夜の部は「緑しずおか結成準備会」  高坂勝氏講演会「減速して生きるー緑の党誕生とこれからー」      経済成長・大量消費・システム依存等、既存の経済成長システムが、   環境破壊・戦争助長・病を拡散・経済血流を鈍化を起こしてしまう現状。   ローカル・スモール・シェアリングが未来の経済活動を正常なものにする。   そのための、Dawn Shifters 減速して生きることの大切さを考えよう。


 上り詰めたエリートサラリーマンからブレーキをかけ、  バーのマスター、さらに自営農家で米の自給で暮らしている高坂氏の日常の姿。  面白い語り口の端々にみえる、建前(強)と本音(弱)の交差した部分。    金持ちが減り、納税が減り、みんな貧乏人になったら幸せになれるのか?  物価は? 社会保障は? セイフティネットはボランティアで大丈夫?  前向きな政治システム(緑の党)と、減速した暮らしの接点は?  なんて、あらぬ心配もしてしまいました。 双方の講演会。 万人に向かって語りかける、開かれた現在から未来のあるべき姿。 その光の部分に焦点を当てるのが筋だけれど、影の部分にも関心が行ってしまう。 それでも、今回本音で語ってくれた部分が多く、充実していたことが何より。 そしてその事が、一番印象に残ったセミナーでした。