「忘」をわすれるな。
2012年最後の一日、今年も慌ただしく1年が終わります。
facebookに見られる昨今の投稿が、妙にハートウォーミング調になってきている。
新しい年を迎えるために、溜まった憂さ晴らしの年忘れの行事の数々。
そして家も身体も心も洗い流し、門松のむこうの世界に向かって準備する。
12月中旬総選挙がおこなわれ、国の大異変が起きた。
「新しい政権は『浦島太郎政権』ただの30年前の姿。
3年間の野党時代に何の反省もなく冬眠から覚めただけ。」浜矩子さん。
「己が使い始めた危険物は自分たちで最終処理しなさい、
ということで、国民が政権を委ねただけよ。」美輪明宏さん。
「たいへんだけれど、がんばって。」被爆の危険に晒されている、
原発処理班に対して、あっさり社交辞令調の新しい首相。
政治も経済も生活も、都合の悪いことは忘れてしまいたい。
ともかくも一歩、新しい年に向かって動き出すために。
だが、未来とはいつもいつも輝いている、と期待できるのだろうか?
門松は冥土の旅の一里塚うれしくもありうれしくもなし (一茶)
歳をとることの意味、さらには生きること の意味、死ぬことの意味を、
シニアになった自分も、老齢期に差し掛かったこの国も、
真剣に考えてもみてもおかしくはないだろう。
大みそかの朝。
日が差し始めた西の空に沈む満ちた月を見ながら、ため息をついてしまった。
今年も私のつたないブログにお付き合い頂き、ありがとうございました。
「来年こそいい年にしたい。」昨年に増して、そう祈らずにはいられません。