長岡は今日もほっこりだった。

2月の連休を利用して、母の米寿御祝い旅行をした。 それほど寒くない伊豆、しかも混雑を考えて入口の伊豆長岡温泉


木造二階建て、客室全13室のこぢんまりした和風旅館「伊古奈荘」へ。 母子孫、総勢7名が一緒に泊まれる、16畳+8畳の大部屋がお得。 風呂は中規模の内風呂と露天風呂、温泉は掛け流しでサラサラしている。 料理も豪華ではないけれど、突き出し、生もの、煮物、焼き物と、 順番に出てくる懐石料理風。 すべてが淡々とあっさりと、高級旅館にありがちな気取りがないのが良い。


旅行ではお決まりの早朝ウォーキング。 狩野川の土手に沿って温泉街を俯瞰しながら歩く。 所々に数階建てのビル旅館があるけれど、平らかな所に中規模旅館が点在する。 伊豆長岡温泉の古奈地区は開湯約1300年前と言われ、吾妻鏡にも登場する。 源氏流刑の地「蛭ヶ小島」近く、源頼朝も入浴したとされる。 由緒ある温泉だけれど、バブルの後遺症も残っている。 伊豆の山々と富士山を眺め、車や人気のない街を歩いて感じる、 今と昔、繁栄と衰退が混じった温泉街独特のやるせないような気分。 でもここは、お湯があるから救われているんだよな。


次回はここへ泊まりたい名旅館「三養荘」
「三養荘」や「正平荘」など名旅館も回って散策してきた。 連休でどの旅館もしばし賑わいが戻ってきているよう。 伊豆長岡は今も昔もほっこりと、ゆったりと、いい温泉でした。