私のカモフラージュ・エイジ法

ちょうど、六十代の真ん中になりました。
人生を思う気持が「希望」から、ますます「諦念」に比重が高くなって行く。
これが自然な歳の取り方だと、当たり前のように思っています。
夏目漱石は「則天去私」
森鴎外は「レジグナチオン(諦念)」と言って、
自己のおかれた立場を見つめて、 受け入れることで心の安定を得る。
そんな概念を、若い頃に小説で読んだような気がします。
でも実際は、腰痛に悩まされて、行きたくもない医者に行き、
物が見えにくくなって、掛けたくもないメガネを掛ける。
ほんと、身体は正直に年を取っていく。
「美」にお金を掛けるのではなく、「老い」にお金が必要になっていく。
そんなこんなで、見てくれも年相応に衰えていくわけですが、
私にとって、ココだけはチェックして、特に気を付けたいという場所があります。
それは誰もが先ずみる目の近くにある「眉毛」。
頭髪や髭と同様、眉にも白髪(しらが)が目立ってきました。
「白眉」だなんてほめ言葉があるので、カットするのも何なんですが、
ここが白髪になるとものすご〜く年寄り臭くなりますよね。
ですから、私は「眉毛のお手入れ」だけは、怠りのないようにしています。
妻の眉コームと先の反った眉用はさみを借りて入念に。
その他、カメラで撮られる時は、笑わずきりっと目を見開くとか、
茶系や淡い色、混ざった柄の服を着ないとか、太いパンツは履かないとか・・・。
アンチ・エイジならぬ、カモフラージュ・エイジ法。
皆さんはどんなところに気を付けているんでしょうか。