偶然と必然、そして幻の漆芸家「関野晃平氏」のこと。
九月は思わぬ出会いがあった。
9月4日、文楽公演「不破留寿之大夫」を見るため東京に行く予定。
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だがまてよ、ここで夏休みを、と遠回りして松本経由東京のひとり旅。
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松本で各所を巡った後、みやげの買い物のため中町へ来て散策。
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「蔵しっく館」で信州の木工作家の「木の匠たち展2014」があることを知る。
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作家さんのブースの中から、驚きの作品、凄い作家「土岐千尋」氏に出会う。
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声をかけられて、話の中からさらに幻の漆芸家「関本晃平」氏の事を知る。
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ネットで氏のことを検索したがほとんど資料がない。
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唯一、「ほんものの日本人」という本の中に関野氏の記述があるらしい。
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早々に「ほんものの日本人」をAmazonから取り寄せ、読む。
関野晃平氏 1943年生まれ
あの白州正子さんに「漆芸家では現代最高の人」と絶賛された工芸家。
多摩美大卒、黒田辰秋の工房で修行し、漆芸部門で氏の片腕の存在となった。
その後独立し、生家の藤沢からなんと島田市の伊久美地区の農家に移り作品作りの日々。
展示会は1993年から東京八重洲画廊での二人展(&土岐千尋)が知られたのみ。
「私には人のため、社会のため、ましてや国のため、
といった意識がまったく掛けている。一言でいえば、
自分のためにやっていることにすぎないのですから、
どうか、たいそうに受け取らないでほしい。」
ほんものの日本人「関野晃平」の章より
静岡にずっといながら、私を含めほとんどの人が知らなかったのでは。
土岐氏との会話の中で、私が静岡ということで関野氏の名前がポッと出てきたらしい。
残念ながら、今年(2014年)春1月急逝してしまったそうだ。
先日、土岐千尋氏の木漆工芸展を横浜高島屋まで妻と見に行った。
「ここで関野氏との二人展が開催できなかったのは、返す返すも残念だが、
来年(2015年)春、藤沢市で関野氏の回顧展が予定されていますよ。」
土岐氏からそう伺った。
回顧展の詳細がわかりました。
第14回 藤沢市30日美術館 「漆に生きる 関野晃平」
開催場所 藤沢市民ギャラリー
開催期間 2015/02/03~2015/03/08 休催日月曜日
開催時間 午前10時~午後7時(入館は6時30分まで)
日曜日は午後5時閉館(入館は4時30分まで)
料金 無料
主催 藤沢市 藤沢市教育委員会 藤沢市30日美術館実行委員会
公式サイト http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/c-hall/kyoiku/bunka/shisetsu/gallery-annai.html
お問い合わせ 0466-23-2415(藤沢市民会館内)ジャンル工芸
松本行きから木工家との出会い、さらに本を探して漆芸家を知る。
偶然の出会いから、必然の好奇心によって、願ってもない贈り物を頂いた。
幻の漆芸家「関野晃平氏」の、希有の作品をこの目で実際に見るチャンスがある。
来年の春がいまから待ち遠しい。