団地族に疑われ異星人に助けられる / 映画「団地」
あの傑作映画「顔」に続く
期待したのですが・・・。
空気に染まりやすい団地族(人間)の醜態が
面白おかしく描かれていた前半は
秀逸の映画だったけれど、
後半、話がSFになって行くあたりからだんだんつまらなくなる。
だって、斎藤工ひとりだけで、その他の空気を読めない異星人に
団地族程の面白さがないんだもん。
主人公夫婦が団地族や異星人に翻弄される姿が
喜劇になるんでしょうに。
宇宙船の中と外の対比も、もう少し工夫してくれなくちゃぁ。
あれでは予算が無くて、異次元の世界が構築出来なかった
ふうにしか想像できない。
それはともかく、疑い深く疎外感が深まる人間関係と、
人助けと恩返しに努める異星人との関係の対比がいい。
そして、人情がらみのSFになってハッピーエンド。
天から何かが落ちてきて、元の家族になったんですね。
(静岡シネギャラリーで8月⒓日まで)