世の中はまずは自分の為にあり/映画「ブルックリン」
帰りたいほどに安らかな故郷
捨てたいほどに煩わしい故郷
異民族の中で習慣の違う人との
愛があっても貧しく不安定な人生に未来を託すか?
暮らしを共にし心置ない仲間たちの中での
愛する人と平凡であろうこれからに満足するか?
ふたりの男性(ジムとトニー)の間で揺れながらも、
前を向いて生きていく、等身大のヒロインの物語。
美しい映像と魅力的な風俗と丁寧な人物描写ではあるけれど、
テレビドラマレベルの都合のいいストーリー展開に物足りなさも。
それにしても、故郷を捨て親を捨て、恋人までも二股かけて、
他人の非難にもめげず、自分で選び人生を切り開いていく主人公の爽快さ。
オシャレなラストシーンも自分勝手なヒロインの姿そのままなんだけれど、
自立した女性なら彼女の生き方に大いに共感できるでしょう。
若い時、まずは自分の幸せを求めのは男の私でも解るなぁ。
若い女性で溢れていたこの映画「ブルックリン」の上映会でした。