お正月こそ面倒臭いことを。
明けましておめでとうございます。
今年も我が家の正月祝い膳が並びました。
妻が他人のものは気に入らない、いや、
料理が得意なので、ほとんどが手作りです。
最近ではいろいろなものが入るようになったおせち料理ですが
1番大切にしているのは「祝肴三種」です。
つまり、「黒豆・田作・数の子」はわざわざ別椀に盛るのです。
ちなみに私の好きなおせちの具best3は「田作・昆布巻き・伊達巻」です。
お雑煮は静岡のならではの関東風。
もちは切り餅、味はしょう油味です。
「里芋、京菜、椎茸、大根、餅」の奇数の五種で決まり。
お屠蘇は先代から使っていた屠蘇器で
三つ重ねの盃に、年長者が最年少者から順番に注いでいきます。
長寿をおすそ分けする意味があるそうです。
戸主の私が新年の挨拶をし、家族で今年ので抱負を述べます。
続いて妻と私が謡曲「鶴亀」の1部を謡います。
♪庭の砂金は金銀の・・・。♪
お屠蘇をいただいて、正月の宴の始まりです。
一年に一度、黒漆の座卓を囲んで、朱漆の椀に料理を盛って、
屠蘇、おせち、雑煮の順に味わってまいります。
面倒ながらも、何年もの間元旦の決まり事となっています。
どうぞ、今年もよろしくお願いします。