夏休み、こんな本を読みました。

夏休み、こんな本を読みました。
岡本純子「世界一孤独な日本のオジサン」(角川新書)

 

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恐ろしいタイトルとは裏腹に、
まさにコミュ力溢れる、女性ならではの
データを並べたおしゃべりでいっぱいです。

前半は、世界のオジサンに孤独病が蔓延している事を報告。
中でも日本のオジサンは世界一の孤独病患者と
不安を振りまいてくるので余計に病状が悪化しそう 。

後半は、その処方箋とコミュ力体操で孤独を吹き飛ばそうと提案。
老後の必須は「カネ (たくわえ)・コネ(つながり)・ネタ(いきがい)」
挨拶して、褒めて、人の話を聞いて、笑顔を絶やさず、感謝する。
そして鎧を脱いで立場主義から降りることを実践しよう。

深刻な内外データの横並びから、ハウツーモノになって行く
少々軽いノリにも思える話の推移。

でも、こういう簡単そうな訓練が、我々オジサンには
なかなか出来ない、いや、やらないんですね。
もちろん、そうです! 努力してこその楽しい人生。
そこは著者の見解に大賛成です。

ただ、真の孤独はその先のような気もする。
連れ添いや友人に先立たれ、
認知症、ガンなど深刻な成人病が襲って来たら・・・。

そのへんは著者の続編に期待したい所です。