大須賀町「小さな美術展」と愛宕下羊羹

先日、大須賀町の「ちっちゃな文化祭」に行ってきました。
歴史ある街道を歩きながら、旧家を借りて展示している作品を鑑賞するのが
目的なのですが、一番の楽しみは「愛宕下羊羹」をゲットすること。


「とらやの羊羹」は超有名ですが、
全国各地にも素朴で絶品の羊羹はたくさんあります。

下諏訪「新鶴本店」の塩ようかん、日光「三ッ山羊羹本舗」の水ようかん、
などなど。
静岡では「秋葉山の大祭」の時だけ作る、清水「栗田みのや」の蒸し羊羹。
そして、大須賀町の「愛宕下羊羹」の練り羊羹

ガイドには午前中に売り切れとか、並ばないと買えないとか聞いていたので
到着してまずは店に向かいました。
並んでいる並んでいる・・・
それでも11時頃だったので、まだまだ羊羹は十分ありました。

 

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さて、大須賀町の名物「愛宕下羊羹」。
栗羊羹、宇治茶羊羹、季節限定の白柚羊羹など、いろいろありますが、
基本は小豆羊羹と白羊羹でしょう。
私はいんげん豆をゆっくり火に掛け煉った、白羊羹のあっさり味が好みです。
材料の良し悪しはもちろんですが、甘味をどう加減するかが鍵。
この地には「横須賀しろ」という良質の砂糖がありますが、
それと関係するのでしょうか。
この羊羹、味もさることながら、噛み心地が素晴らしい。
噛むほどに、甘さから離れて、小豆やインゲン豆の味が見えてきます。

 

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その他、大須賀町には名物がたくさんありました。
昔から続く国産材と木樽による醸造の醤油屋さん、栄醤油醸造
奇想天外でユニークな形と色彩が特徴の「横須賀凧」、やなせ提灯店
熊野神社大祭で引き回される13台のねり、など。


今もまだ、価値ある懐かしい風景、素朴で純粋な味が残っている、
大須賀町の街と名物を楽しみました。