奥床しい日本の家具

雨の中、弊社にご夫婦のお客様がいらっしゃいました。 畳ベッドをあれこれ捜されているご様子。 和室の少なくなった最近は、畳ベッドは人気がありいろいろな種類が出ています。 昨年、駿府楽市で開催した「暮らしの調度展」で、弊社の製品を見たとの事でした。 ・畳が敷いてあるだけで良く、いかにもベッドらしきものは好まない。 ・寝具を片付けて、腰掛けたり坐ったり、小さな和室スペースが欲しい。 ・軽く、畳や台部が動かしやすい。 などのご要望があり、弊社の「浜床」タイプに辿り着いたそうです。


「浜床」 平安時代の帳台(天蓋付きベッド)の床に当たる部分。 京都御所、清涼殿の皇后の御帳台に畳の台座として置かれています。 寝具を片付け、昼の御座としても使われました。 詳細はブログ記事「浜床三様」を御覧下さい。 西洋の椅子の文化に対して、畳や床でくつろぐ。 その、融通無碍な姿が、日本の家具の良さなのではないでしょうか。


先日の日経新聞の文化欄に、国際俳優でもある真田広之氏の記事が出ていました。 世界の著名スターと競演した氏は言っています。 「日本人の『おくゆかしさ』を表現していきたい。  多くの海外の人が、日本人の精神性として評価している点は、そこにあると感じる。」 そう言う調度品でありたいと思っている「吉蔵」の家具。 ご要望のあった「浜床タイプ」。 4月9日(金)からの駿府楽市「暮らしの調度展」に出品します。  「融の会・暮らしの調度展・2010」                  会期  2010年4月9日(金)〜4月19日(月)     時間  午前9時〜午後8時      会場  駿府楽市  静岡市葵区黒金町47         JR静岡駅 アスティ静岡内           電話 054-251-1147 (終了しました)