辺見庸の原作が読みたくなった日本映画「月」(石井裕也監督)

シネギャラリーにて日本映画「月」(石井裕也監督)鑑賞。(2023/1029)
障害者施設を襲い、そこに収容されている人たちを殺傷した
現実の事件とその犯人らしき人物がモデルとして描かれている。
 辺見庸の原作は、一人の障碍者が主人公で犯人との対話が主として
描かれているようだが、映画は多くの人物が登場する。
犯人と同じ障碍者施設の職員の女性(二階堂ふみ)や
映画では主人公となるこの施設に勤め、内部の現実を知るようになる
女性作家(宮沢りえ)とその夫(オダギリジョー)の物語となっている。
むしろ客観的に事件を捉えているので映画としては見やすいが、
終始ダークで絶望的な世界が続くので、見入ってしまうがつらい。
ただ、原作があの辺見庸なので、本の方にも興味がわいた。