藤森照信建築巡り 3 (高過庵)

「神長官守矢史料館」へ行ったとき、左のような「藤森照信展」のチラシがありました。

よ〜く見ると、期間初日と最終日には藤森先生が近くにある茶室「高過庵」を案内してくれるとのこと。

外からは見たが、中へ入れるチャンスなど滅多にない。もう一度、ぜひ初日に来なくては!!

こうして再び2ヶ月後にこの地を訪れました。

高さ6.5mのツリーハウス「高過庵」は栗の木二本に支えられて立っていて、

途中に踊り場が設けてあり、上下二つのはしごで登っていきます。

しっくいの壁、掛け軸らしき物と、生け花、火鉢と茶道具。室内はいたって簡素な空間です。

北西方面に向いたしとみ戸をあけると、晴天ならば八ヶ岳の展望が望めるそうです。

5人ぐらいでいっぱいでしょうか。人が動くと重みで微妙な揺れがありました。

私の場合、揺れが気持ち悪くて何とも居心地が悪い。

「気持ち悪い揺れですね〜。」と言ったら、先生は茶目っ気たっぷりに、もっと揺らしました。

いくつか茶室を頼まれたて建築しているうちに、茶室はやっぱり自分の為に作るのが一番。

と、自分の所に「高過庵」を建てたそうです。