シズオカ[KAGU]メッセ 雑感

シズオカ[KAGU]メッセが4日から始まりました。 吉蔵は三越展示会のため、メッセには出展していません。 今回は改めて、来場者としてメッセの会場をゆっくり拝見させていただきました。


ミラノサローネより古く、半世紀以上も前から続いている静岡の家具見本市。 今年のテーマは「時代(ひとびと)は上質を求めている。」 テーマに沿って、各社とも洗練された、クォリティの高い家具が並んでいました。 なによりも、中央の展示会に見劣りしない、家具産地静岡の底力を感じさせるメッセだと思いました。


今年の傾向はひとことで言うと、「ナチュラル&エレガント指向」でしょうか。 木の持っている特性を、素材のままでなく人の手(技術)を加えて、 より使いやすさ、見た目の上品さを追求しているように思えます。 静岡の家具が常に都会に住む人のライフスタイルに敏感に対応している優れた点だと思います。 あとは、それぞれのメーカーの歴史と文化の香りが加わっていけば、 オリジナリティのある家具として、ロングセラーになっていくのではないでしょうか。 出展者の減少、会場の縮小こそありましたが、却ってまとまって充実したメッセであったように感じ、 同業者としてたいへんうれしく思いました。