相互会社訪問
ニューウェーブしずおか事業に参加しているメーカーは6社。
家具関係が3社、素材関係が3社です。
メンバー交流のため、相互会社訪問が実施されました。
最初に行ったところが藤枝に家具工場があるT社。
静岡でも1、2を争う規模で、現在の主要生産地はインドネシア。
藤枝工場は食器棚とコントラクト家具を生産しているそうです。
ほとんどライン化された製作現場で、食器棚が十数台の単位で出来上がっていました。
ただ、最近は多品種少量生産の傾向で、ラインが複雑になり、従業員もたいへんだそうです。
次が弊社。
生産工場(工房)が離れているので、見ていただくのはショールームのみ。
職人の高い技術から生まれた緻密で端正な家具を、皆さんたいへん興味深そうに眺めていました。
ただ、効率は悪く、価格も高くなるので、趣味の家具的なものにならざるを得ない部分もあります。
3番目がアルミ製品のM社。
主に投票箱や記載台の選挙用品、トランク・キャリーケース、福祉用スロープなどのアルミ製品を生産。
非常に清潔な工場の中で、熟練した工員がプレスから組立まで、細かい作業に集中していました。
4番目が静岡では中堅家具メーカーのS社。
ドレッサー&和茶棚が主要製品という典型的な静岡家具の例。
和茶棚は下火なので、最近は半間にはめ込むタイプの仏壇の生産が多いとか。
ショールームが素晴らしく、仏壇や、ドレッサーが見事に陳列されていました。
5番目は清水区にあるウレタン関係のM社。
ウレタン、綿花、ソバ殻、活性炭などの素材を様々な寝具に活用。
たとえば、ウレタンの堅さを変え、横向き睡眠を楽にするマットレスなど健康志向の製品は、
ユニークな発想で、「通販生活」でも取り上げられたそうです。
最後がロープ関係のO社。
化学樹脂や自然素材を使い、様々な編み方でロープを作っています。
ログハウスタイプの会社の外には、命綱となるロープが乾燥のため、吊してありました。
4屯のモノが吊れる編み方や、ショックを和らげる編み方など、門外漢には興味深い話ばかりでした。
9時に集合し、薄暗くなった5時まで、2台の乗用車で静岡市を東奔西走。
普段は見られない異業種の会社訪問は、実に有意義で楽しいものでした。
そしてなにより素晴らしいのは、それぞれの会社のオーナーの自信と愛情に満ちた会社紹介。
会社と従業員を大切にするその姿を見たことが一番の収穫でした。