さようなら、たこ焼きのヨコヤマ

静岡でたこ焼きといえば、紺屋町の「ヨコヤマ」

そのヨコヤマが昨日(24日)、閉店しました。

また一つ、静岡のなつかしく、たしかな味が消えました。



たこ焼き屋さん、お店やめるんですって。また、静岡の老舗が消えるのね。」

ヨコヤマの女将さんの友人でもある、私の友人から一週間ほど前に聞きました。

私はさっそくヨコヤマに出向いて、たこ焼きと大学芋を買いました。

「もったいないですね。こんなにしっかりしたたこ焼き、他にないのに。」

「跡継ぎがいないから、いずれやめようと思っていたんですよ。」

まだ、お知らせもない店で、女将さんが残念そうに話しました。

たこ焼き、大学芋、かき氷がヨコヤマの3大スター。

今となっては少々濃味ですが、具も焼上がりも上々のたこ焼き。

やわらかいサツマイモに、ほどよく甘い蜜がかかる大学芋。

綿あめのようにフワッとして、口の中でサッと溶けるかき氷。

私が買ってきてから数日後。

帰省した娘が、友達とヨコヤマに行き、たこ焼きを食べてきたそうです。

「ヨコヤマ、やめるんだって。はい、おみやげ。」

かつて、私の父が時々みやげに買って来た、ヨコヤマのたこ焼き。

親子三代、受け継がれてきた好みの味も、残念ながらもうなくなってしまいました。